思想と行動と言論・報道

しかし、それはあくまで表向きの理由であり、本当のねらいは白人と黒人の居住区及び生活圏を法的にくっきりとわけることにより、白人の安全を確保し、また、黒人に白人の生活をみせないことにより、格差感情を和らげるのが目的であった。このためアパルトヘイトは「空間的差別」とも呼ばれる。差別される側の黒人は約2500万人、インド系住民約90万人に対して、白人は490万人にすぎない。日本人などは名誉白人などとよばれ、白人居住区に居住した。

しかし韓国人は歴史的に異民族の侵入もあって混血をしており、ヒト白血球型抗原の遺伝子分析によると、韓国人は日本人以上に「混血度」が高いとの報告もある[12]。また当然に韓国内の韓国人(韓国籍を持つ人々)の中にも(中国系・日系など)非朝鮮民族が少数ながらおり、厳密には単一民族国家ではない。中国は主要民族である漢民族と55の少数民族から構成されている多民族国家である。民族識別工作により、誰がどの民族に属するかを行政的に確定させている。ただし中国(中華民国、中華人民共和国)の国籍を持つ全ての文化的集団(エスニック・グループ)を統合した政治的共同体(ネーション)として中華民族(ちゅうかみんぞく)という言葉が使われる。これには漢族だけでなく、蒙古族、チベット族やウイグル族などの少数民族も含む。しかし中華民族とは自己を世界の中心とする意識の表現の下、漢民族が自民族を表現する概念であり現在、中華人民共和国にて中華民族とは、「中華人民共和国国内に居住し、中国国籍を有する者」として「中華民族=中華人民共和国国籍」と定義する一方、「黄河は中華民族の揺り籠」「中華民族は炎黄子孫」など、「中華民族=漢民族」と定義してその場に合わせた解釈を繰り返し、決まり文句が「中華民族は一体である」という政治的な意味を込めて広く用いられている。

イスラエルの政府は伝統的に複数の政党による連立政権により運営されてきた。これは絶対多数の形成が生じにくい選挙制度に由来する。次の二党が連立政府の中心となってきた。2006年3月28日に行われた総選挙では、中道政党カディマが29議席と第1党に躍り出た。カディマは労働党などと連立政権を組んだ。1948年の建国と共に創設されたイスラエル国防軍(IDF)は、国の防衛の任にあたる。建国以来の度重なる周辺アラブ諸国との実戦経験により、世界でもアメリカ軍と共に最も練度の高い軍であるとされる。

1999年、PLOはパレスチナ独立宣言を延期。イスラエルはシリアと和平交渉に就いた。2000年にパレスチナ村の完全自治移行を決定した。しかし、聖地エルサレムの帰属をめぐって交渉は決裂した。イスラエルの右派政党党首アリエル・シャロンはエルサレムの「神殿の丘」を訪れ、パレスチナ人の感情を逆撫でする行動を取った。これを機に、パレスチナ全域で反イスラエル暴動が起こり(第2次インティファーダ)、中東和平はここに崩壊した。2001年3月、イスラエル首相に就任した右派シャロンは、PLOや武装勢力ハマースを自爆テロを引き起こし国内を混乱させている勢力であるとみなし、その幹部殺害を始めた。また分離フェンスを設置しパレスチナ側から非難を招いた。その結果パレスチナ側は自爆テロでエスカレートさせ、中東和平は一層難しいものとなった。2006年7月、イスラエルのレバノン侵攻によりアラブ諸国がイスラエルを非難。アラブ諸国との対立の激化が懸念されている。「アルジャジーラ」などアラブのメディアは、この戦争を「第六次中東戦争」と報じたという[要出典]。

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